寿司、蕎麦、天ぷら! 浮世絵で江戸の食を堪能。太田記念美術館で「江戸メシ」が1月スタート
おいしそうな「江戸メシ」がずらり
日本において食文化が大きく発展した江戸時代。寿司や蕎麦、天ぷらなどのファストフードが人気を博し、味噌や酢、醤油といった調味料も広く流通するようになった。人々は自宅で気ままに食事を楽しむだけでなく、料亭や屋台で外食して舌鼓を打ち、庶民たちの暮らしを題材とする浮世絵では、様々な料理や食材、あるいは食事の様子などが数多く描かれている。 太田記念美術館で1月5日から26日まで開催される「江戸メシ」は、葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳といった人気絵師たちをはじめとする約90点の浮世絵を通して、現代の食文化にもつながっている「江戸メシ」の魅力を紹介する企画だ。 見どころは、寿司、蕎麦、天ぷらをはじめとした現代でも人気の高い和食の描写。そのルーツは江戸時代にあり、庶民たちが手軽に楽しむことのできるファストフードとして人気が広った。料理はもちろん、食材や調味料など、多彩な「江戸メシ」が紹介される。 また、北斎や広重は風景画、国芳は武者絵や戯画が有名だが、じつは江戸っ子たちの暮らしを描くことも得意としていた。彼らの代表作とは一味異なる、多彩な「江戸メシ」の描き方に注目したい。 あわせて、様々な場で楽しまれていた「江戸メシ」の食事風景も紹介。現代との共通点・相違点をあれこれ見つけるのも楽しいだろう。
Art Beat News