大谷は全米球宴にDHか投手かどちらで選出されるのか?二刀流実現可能性は?
しかし、ある意味、そういった選手を救済する措置として、「FINAL VOTE」が存在する。オールスターの出場選手が発表されるとき、選ばれなかった選手の中から、両リーグ5人ずつの名前が合わせて発表され、その後、決選投票が行われる。ファン投票で漏れ、先発投手としても選ばれなかった場合、少なくとも大谷は、そこに名を連ねるのではないか。そうなれば、大谷が有利だろう。 二刀流の話題性、インパクトがその根拠だが、その点に関してはこんな見方もあった。 ロサンゼルス・タイムズ紙のコラムニストで、長くエンゼルスを取材しているマイク・ディジオバンナ記者は、「もはや、オールスターの勝敗がワールドシリーズのホームフィールドアドバンテージを左右することもなく、エキシビションの意味合いが強まった。話題性を考えれば、大リーグ機構が大谷の力を借りて、球宴を盛り上げたいのは明らか」と話し、こう続けている。 「FINAL VOTEには、不確定要素もある。監督推薦で選んでしまって、試合の終盤に二刀流の機会を作るのではないか」 その場合、試合終盤までファンをテレビの前に引きつけておけるーー。 いずれにしてもまずは、ファン投票の指名打者のリストに“SHOHEI OHTANI”の名前があるかどうか。そして、J.D.・マルティネス、スタントンがどこにカテゴライズされているか。 彼らの名前が外野手の欄にあるなら、大谷は中間発表を含めて、一度もリードを許すことなく逃げ切ってもおかしくない。 (文責・丹羽政善/米国在住スポーツライター)