後半、勝ち越しを許し、肩を落とす大迫敬介（中央）ら広島イレブン＝レモンガススタジアム平塚（蔵賢斗撮影）

サッカーの明治安田J1リーグはレモンガススタジアム平塚などで7試合が行われ、首位広島は湘南に1―2で逆転負けし、12試合ぶりに黒星を喫した。 ◇ 広島が手痛い星を落とした。18日に2位の神戸が敗れ、試合中に3位の町田が引き分けた中、下位に沈む湘南に1－2で逆転負け。混戦から抜け出す好機を逃し、スキッベ監督は「上位と下位の力が拮抗しているJリーグの特徴が如実に出た」と振り返った。 前半28分、中野が目の覚めるようなミドルシュートを突き刺して先制したまではよかった。しかし、後半3分に左サイドから福田にねじ込まれて追いつかれる。その後の勝ち越し機を生かせずに迎えた後半追加タイム。右サイドの畑からのパスを受けた田中に決勝点をたたき込まれた。 直近のリーグ戦11試合を、10勝1分けで突っ走ってきた勢いが止まった。敗戦は実に3カ月以上前となる7月5日の神戸戦以来。ショックが残りそうな敗戦にも、川辺は「相手のプレーもよかった。残り4試合を切り替えて戦う」と懸命に前を向いた。 連続複数得点試合は8で止まったものの、連続得点試合は30の大台に乗った。GK大迫は「得点は取れているし、自分たちのやっているサッカーに問題はない」と揺るぎない自信を口にする。敗戦を受け入れつつ、2015年以来の優勝まで突き進む。（奥山次郎）