元レースクイーンが社会人歴ゼロから就職。「入社4日で辞めたくなったけど」課長に昇進するまで
“レースクイーン”という肩書きを武器にフリーで活動
大学在学中はアルバイト感覚でレースクイーンをやっていた加賀さんだが、卒業してからは正社員として事務所のモデルをマネジメントするマネージャーの仕事を務めるようになる。 しかし、結果としては1年で辞めることになったという。 「正社員の初任給は16万円くらいでしたが、ある種プレイングマネージャーとして働いていたので、モデルのマネジメント以外にも自らモデルの仕事をやる場合もありますし、モデルの人員が足りない現場には埋め合わせのために自分が駆り出されたりと、融通が効かないこともあって。それだったら自分で独立してやった方がいいと思い、フリーランスになったんです」 “レースクイーン”という肩書きがあるかないかで、もらえるギャラ(報酬)も大きく異なると加賀さんは話す。 例えば、イベントのコンパニオンは相場で1~1.2万円なのに対して、レースクイーンの経験があればモデル枠として参加でき、ギャラも3~5万円にアップするそうだ。 「当日の勤務体系についても、コンパニオンだと一日中企業ブースで呼び込みやティッシュ配りを行いますが、モデルとしてイベントに呼ばれるとステージ上でパフォーマンスしたり企業の製品を説明したりすることができ、しかも短時間の仕事でギャラもいいんですよ。 バイクレースの大会に帯同することはもちろん、レーシングチームの主催イベントや撮影会、モデル活動などいろんな仕事をこなしながら生計を立てていましたね」
レースクイーン時代の思い出「自分の名前を覚えてもらえるのが嬉しかった」
加賀さんは19歳から27歳までレースクイーンを続け、月収で50万~60万円稼ぐこともあったとか。 働いたら働いたぶんだけ稼げる。有名になればなるほど、ギャラも上がっていく。 芸能界を目指していたわけではなく、会社に縛られずに自分の実力一本でやっていけるレースクイーンの仕事に、加賀さんはやりがいを見出していたわけである。 「立ち仕事や体型維持の大変さはありましたが、レースクイーンを始めたのをきっかけにファンが増えて、自分の名前を覚えてもらえるようになったのは嬉しかったですね。私はゲームやアニメが好きだったので、コスプレキャラを演じながら、ファンと交流していたんですよ(笑)。 あとはフリーで動いていたので、スケジュールも自分自身でコントロールしやすく、レースクイーン時代の最後の頃は、自分でやりたい仕事を選べるようになったのも良かったなと思っています」