「公営初の3億円レーサー誕生」「43歳での初制覇」… 競輪ファンが語る『忘れられないグランプリ』第1位は
第2位『2022年平塚GP 優勝・脇本雄太』
2位は脇本雄太が優勝した『KEIRINグランプリ2022(平塚)』。 レースは北日本4車が前受けするが、残り5周から単騎の松浦悠士が北の先頭・新山響平の番手まで上昇する。併走となった新田祐大は一度3番手に下げ、残り2周で番手を奪い返すが、松浦が3番手に収まり北日本ラインは分断される。前団がもつれるなか、脇本は打鐘後3コーナーから仕掛けると異次元のスピードで別線をねじ伏せ、最終バックで先頭へ。そのまま最終コーナーを回り、連係した古性優作とのゴール前勝負を制して逃げ切りV。グランプリ初制覇を果たし、公営競技初の年間獲得賞金3億円レーサーが誕生した。
『脚力に驚愕』『各選手の個性輝いた』…ファンの声
「残り1周半からの仕掛けにはビックリしたし、結果逃げ切った脇本の脚力に驚愕」 「あんな強い勝ち方をした選手は今までいなかった」 「自分が競輪を始めて、初めてのグランプリ。『あ、ワッキーはやっぱり無敵なんだ!』と思った」 「オリンピックで結果が出せず競輪一本にして結果を求め必死にやって、公営競技初の獲得賞金3億円を達成」 「北日本ラインの二段駆け予想が濃厚のなか、松浦悠士が周回中から新田祐大に競りに行き、単調になりそうだったレースを動かしてくれた。これをやったら本人の優勝の可能性は低くなるにも関わらず…。結果、脇本雄太が優勝することになったが、このレースの影のMVPは松浦だと思った。後にも先にも、周回中からこんなにもワクワクしたレースは初めて」 「競輪に本格的にハマったきっかけとなった大会です。 まさかの北の前受けから始まり、松浦選手の勝機を掴み取りに行く分断策、打鐘から繰り広げられる脇本の超ロングカマシ捲りvs元ナショナルの2段駆け、ラインを大事にする守澤の追い上げ、地元の意地でゴール線迫る郡司、追走外さず郡司を横に振りながら差しに行く古性。今でも鮮明に思い出される、力と力のぶつかり合いの中にある各選手の個性が輝いた大会だと思います」