関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文3)古い時代からの前例踏襲主義
関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、同社は9日午後、記者会見を開き、八木誠会長と岩根茂樹社長の辞任を発表した。八木会長は同日付で辞任。岩根社長は、第三者委員会の報告書がまとまり次第、辞任する。 【動画】関電の八木会長と岩根社長が会見 会長は辞任へ ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電の八木会長と岩根社長が会見 会長は辞任へ(2019年10月9日)」に対応しております。 ◇ ◇
万博絡みの対応は変わっていくのか
日本経済新聞:これから関電は自粛ムードに入っていく可能性があると思うんですけれども、万博の寄付金の集めることとか、万博にパビリオンを出す機会とか、そういう万博絡みでの対応というのは変わっていくんでしょうか。 岩根:基本的にまだ現時点で今後の企業経営計画ということがしっかりできてるわけではございませんが、やはり基本的には第三者委員会の評価をしっかり待って、その再発防止策を受けて新しい経営体制をつくって、その経営体制によって判断していただきたいというふうに考えてございます。 日本経済新聞:出さない可能性もあるんですね。 岩根:私が今、決めるとか、私が申し上げる立場にないというふうに思ってございます。 日本経済新聞:分かりました。 司会:はい、ありがとうございます。ほかはいかがでしょうか。じゃあそちらのマスクされてる方。
なぜ発表がこのタイミングなのか
読売新聞:読売新聞の【ミシマ 00:39:03】と申します。先ほど、辞任を決められたのが10月4日ということで、そのとき2人で相談して決められたということなんですけれども、会見の2日後ということで、これは岩根社長、八木会長、どちらからどのような形でご相談をされたのか、記憶の範囲内で教えてください。 あと、10月4日から5日間たってると思うんですけれども、なぜ発表がこのタイミングであったのか。これはあくまで僕の推測なんですけど、大阪市さんへの回答期限が今日であったというところもあってそこに合わせたのかなというふうには思っているんですけど、その辺りの見解を教えてください。 あともう1点。会見の2日後に辞意を固められたということですが、2回目の会見である程度、世間の、国民の理解が得られるというような、そういう思いがあったのか、それがその後の報道等でやはりちょっと難しいというふうな判断になったのか、そこはたぶん辞任を決められた理由の部分になると思うんですけど、その辺りも含めて教えてください。 岩根:まず、前回の会見後、翌日以降、八木とはどちらかというとずっと1日中、いろんな反応について話をしている中で、お互いの、何度か話している中で、やはりなかなかこれは難しいねということで両者の意向が一致しまして、両者とも即時にするのか、私だけが少し残るのかというのはかなり八木とも議論して、何度もいったり返ったりということで、かなり議論させていただきましたが、やはりこの事象を一番よく分かっている私がこの第三者委員会に積極的に協力して、また、私自身がリーダーシップを執って、全社的に第三者委員会に協力させて、また、私の分かっている範囲でさまざまな自浄作用を起こしていくということによって第三者委員会の調査に協力していく、会社全体として協力をしていくために、この間は1人が残るのがいいだろうという結論に至ったわけでございます。