戻ってきて! ヨーロッパ、レンタル移籍で大活躍中の選手(4)チェルシー離れて正解? CLベスト4入りでノリノリ
どんなに才能があっても最初からチームの中心選手としてプレーできるとは限らない。そんな選手たちが経験を積むために設けられているのが「レンタル移籍」という制度である。現在ブンデスリーガで得点を量産しているハリー・ケインやアーセナルの主将を務めるマルティン・ウーデゴールもその1人だ。今回は、レンタル移籍先で輝きを放つ選手をピックアップして紹介する(成績は4月28日現在)。
DF:イアン・マートセン(チェルシー→ドルトムント) 生年月日:2002年3月10日 国籍:オランダ 今季リーグ戦成績:14試合1得点2アシスト(ブンデスリーガ) イアン・マートセンは、昨季チャンピオンシップ(イングランド2部相当)で圧倒的な強さを誇ったバーンリーで主力選手としてプレーしていた。この活躍を受けて、今シーズンは保有元のチェルシーでレギュラーに定着することが期待されていたが、マウリシオ・ポチェッティーノ監督はこの攻撃的SBをプレミアリーグで201分間しか起用しなかった。 冬に出場機会を求めたマートセンはドルトムントへとレンタル移籍。すると、デビュー2戦目でいきなりゴールに絡むと、アトレティコ・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでは、得意の攻撃参加から貴重なゴールを記録。11シーズンぶりのベスト4進出の立役者となった。 この活躍を受けてドルトムントは買い取りを希望しているようだ。保有元のチェルシーの状況はPSR(収益性と持続可能性に関する規則)を遵守するために選手の売却が必須となっており、このオランダ代表DFがチームを去る可能性が高まっている。『Sky Sports』の報道によると、本人も強く移籍を希望しているそうで、両者の移籍金交渉がまとまれば、シーズン終了後すぐにでも完全移籍が決まるかもしれない。
フットボールチャンネル