《ブラジル》「息子がネットで調べて爆弾作っている」母親の通報で未然に逮捕
サンパウロ州沿岸部のレジストロ市で17日、16歳の少年が母親からの通報により逮捕された。彼はインターネットで爆弾の作り方を研究しており、手製爆弾を自分の通う学校に投げ込む計画を立てていた。母親によると、彼は麻薬常用者で、暴力的な行動が目立っていた。母親の迅速で勇気ある行動が大惨事を未然に防いだが、同時にインターネット上での若者の行動を監視することの重要性が改めて浮き彫りになったと、19日付G1サイトなどが報じた。 保安局(SSP)によると、レジストロ第1警察管区の捜査官は13日、オンラインシステムを通じて通報を受けたという。未成年の息子がYouTubeで爆弾の製造方法を学んでおり、理由を尋ねると「学校に投げ込むため」と答えたという趣旨のものだった。 警察が家宅捜査を行ったところ、爆発物のような不審物は見つからなかったものの、装填された12ゲージの散弾銃のカートリッジ、ポケットナイフ、圧力計を発見押収した。これにより、少年の仮勾留が決定した。 少年は逮捕された日の2日後に、爆弾計画を実行する予定だったという。 母親は警察に、以前にも息子に殴られたことがあり、暴力的な言動に悩まされていたと話した。また少年は、社会福祉センター(Cras)や社会支援専門センター(Creas)、後見評議会などから精神的サポートを既に受けていた。 少年は近隣のペルイベ市の少年院に送られた。 この事件は、親だけでなく教育機関や社会サービス機関も継続的な監視が必要であることを強調している。監視と迅速な介入の組み合わせが重要であり、潜在的な悲劇を防ぎ、若者が間違った方向に進まないようにするために不可欠だ。 サンパウロ州公安局は、児童青少年憲章(ECA)およびデータ保護法に基づきプライバシーを保護している一方で、これは当局が保護とプライバシーの間で繊細なバランスを保つ必要性を示している。