決選投票で石破茂氏が高市早苗氏を破り第28代総裁に選出「日本を安全で安心な国にするために全身全霊を尽くす」
自由民主党の岸田行雄総裁の任期満了に伴う総裁選挙の議員投票が9月27日に行われ、元幹事長の石破茂氏が決選投票で経済安全保障担当大臣の高市早苗氏を破り、5度目の挑戦でついに総裁の座を射止めた。 今回の総裁選は両氏のほかに前経済安全保障担当大臣の小林鷹之、官房長官の林芳正、元環境大臣の小泉進次郎、外務大臣の上川陽子、元官房長官の加藤勝信、デジタル大臣の河野太郎、幹事長の茂木敏充の7氏が立候補。26日に党員投票が締め切られ、27日に議員投票の投開票と党員投票の開票が行われた。 1回目の投票では高市氏が議員票72、党員算定票109の181票でトップとなり、石破氏は議員票46、党員算定票108の154票で2位。 以下、小泉氏が136票(議員票75、党員算定票61)、林氏65票(38、27)、小林氏60票(41、19)、茂木氏47票(34、13)、上川氏40票(23、17)、河野氏30票(22、8)、加藤氏22票(16、6)だった。 過半数を獲得した候補者がいなかったため、高市氏と石破氏の決選投票となったが、石破氏が議員票189、地方票26の計215票、高市氏が議員票173、地方票21の194票で石破氏が第28代総裁に選出された。 直後に行われた両院議員総会で石破氏は「岸田総裁が大変な決意をもってその職を辞され、自由民主党が生まれ変われるように、もう一度、国民の信頼を取り戻せるようにご決断をなされました。私ども一丸となって、それにこたえなければいけません。私どもは3年余、野にありました。安倍総裁の下で私は幹事長を拝命し、自由闊達な議論ができる自由民主党、公平公正な自由民主党、そして謙虚な自由民主党、皆が心を一にして政権を奪還いたしました。もう一度その時に戻りたいと思っております。国民を信じ、勇気と真心を持って真実を語り、この日本国をもう一度、みんなが笑顔で暮らせる安全で安心な国にするために、石破茂、全身全霊を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします」と語った。