「海底油田は名前入り」プリンセス天功 アラブの王様の誕生日に呼ばれる生活から「日本の5箇所に埋蔵金を作る」現在の姿
── 愛車にアートですか!しかもハーレーに乗っていらっしゃるとは、カッコいいですね。 天功さん:昔からバイクが好きで、ハーレーにもたくさん乗ってきましたね。イリュージョンで使ったこともあります。 ── 現在の活動について教えてください。 天功さん:イリュージュニストとしては、引き続き、世界で公演活動を行っています。日本でも昨年は、富山県と新潟県でちょっと変わった大がかりなショーを開催しました。近年は、アート活動にも力を入れていて、2020年から21年は、オリジナルドール作品を、22年秋からは、アクリルペイントアートを製作し、展示会なども行っています。ほかにも、福祉支援や動物愛護活動といった社会貢献などは長年続けていますし、様々な分野でいろいろな活動をしていますね。
最近では、トークショーで、これまでの経験やキャリアについてお話しする機会が増えています。皆さん、ミッキーマウスに会うような感覚で見に来てくださるようで(笑)、「天功さん見てきた!」「握手しちゃった」とおっしゃる声をよく聞きますね。失敗の許されない厳しいショービジネスの世界で生きてきた経験をお話しすることで、働く女性のみなさんに勇気を与えることができたらすごく嬉しいなあと思います。 私は、プリンセス天功として、生涯ステージに立ちつづけるという契約を結んでいるので、一生この仕事を辞めることはありません。今も常にショーのことを考えています。どんな人にも楽しんでいただけるようなステージをこれからも作り続けていきたいですね。
PROFILE プリンセス天功(引田天功) ぷりんせす・てんこう(ひきた・てんこう)。イリュージョニスト。日本ではアイドル歌手、女優としてデビュー。1980年に二代目・引田天功を襲名。世界的には、イリュージョニストPRINCESS TENKO(プリンセス天功)のステージネームで知られる。1990年に、女性として初の快挙となる米国「マジシャン・オブ・ザ・イヤー」受賞。以降、世界的なイリュージュニストとして活躍を続ける。
取材・文/西尾英子 写真提供/プリンセス天功 (C)TENKO
西尾英子