松坂大輔 ひっそりとキャンプイン 車で2253キロドライブ
ヤンキースの田中将大が、日米300人以上のメディアを前に、“会見ショー”を披露している、その裏で、メッツとマイナー契約した松坂大輔が、その1時間前に、ひっそりとフロリダ・ポートセントルーシーにあるメッツのキャンプ地で始動した。 米国のスポーツネットESPN電子版が、その様子を報じたもので、掲載された記事のタイトルは「かつてスポットライトを浴びた松坂は、車でフロリダ入りした」というもの。マー君が、2000万円のチャーター機で東京からNYへと移動したのとは、対照的に、松坂は、民間機で東京からボストンに入り、なんと通訳と2人で自分で車を運転してフロリダのキャンプ地まで来たというのだ。ボストンーフロリダのポートセントルーシー間は、約2253キロ。渋滞がなくても、約24時間かかる。 松坂は「休憩は1回だけ」と疲労困憊の様子で「1回やってみたかったんだけど、次からはもう飛行機にしようと思う」と語った。さすがに、二度と、懲り懲りの長距離ドライブだったようで、マー君との比較を考えていたメディアに絶好のネタを提供してしまっただけになった。 背水の陣で、マイナー契約からのメジャー昇格を目指す松坂は、ラナン、メヒア、あるいは、若手の有望新人モンテロらと共に、メッツの5番目の先発投手枠を争う競争の中に、その身を置かれている。「どこの球団でプレーするにせよ、競争はある。だから、そこは関係ない。もし、メジャーでの先発争いで戦える自信がなければ、日本に戻っていたと思う。そういう意味で自信は持っている。ただ、これから2か月の間に、結果を出さなければいけない」。 松坂は、自分の置かれた状況を冷静にみつめた上で、米メディアの担当記者にそう語っている。松坂は6月までにメジャーに上がれなかった場合は、無条件で契約を破棄できる権利を持っている。だからこそ、開幕からの2か月が勝負所と考えているようだ。 仕上がり具合は早く、同記事によると、すでに、ブルペンでの投球練習は、6度行っており、キャンプ初日となる、この日も、55球を投げこんだ。