松坂大輔 ひっそりとキャンプイン 車で2253キロドライブ
また松坂は、過去の自分の経験上から、マー君の立場を思いやり、「一番難しいのは、グラウンド外での食事や言葉、習慣の違いだ」と指摘している。「野球自体の違いや適応はそれほど難しくはない。それよりもアメリカ式のライフスタイルに慣れていくことが大変だ」とアドバイスを送った。 松坂は、初年度から6年70億円の巨額な契約にふさわしい大活躍を見せて、ワールドシリーズで世界一となるチームに貢献。2年目に18勝利したが、結局、故障して、5年目には肘のトミー・ジョン手術を受けてしまった。同記事では、「高校時代を通じての登板過多が日本人投手の怪我につながるのでは?」と記者に質問をされているが、「100%そうとは言えない。故障に至るには、色々な要素がある。もっと投げても怪我しない選手は何人もいる」と、持論を語った。 松坂が、第5の先発の座を勝ち取って、メジャーのロースターに入れば、ニューヨーク対決として注目されるインターリーグ(交流戦)の「サブウェイシリーズ」で、マー君と投げ合う可能性もある。そのことを問われた松坂は、「そこまで先のことは考えたくない。まだ僕はそういう段階ではない。今、目標にしているのは、開幕の日にメジャーのロースターに入ること。それが達成できたら、その先の事を考えられるようになりたい」と慎重に答えた。 2007年の松坂のレッドソックスでの入団会見は、日米400人の報道陣が駆けつけた。7年たった今、 日本人メディアのほとんどは、ヤンキースタジアムに向かい、松坂をカバーしたメディアはわずかだった。しかし、メジャー8年目、松坂の“反骨の魂”は、熱く燃えさかっている。