「光る君へ」いよいよ最終回 まひろとの対峙シーンが称賛「黒木華」倫子役がどハマリしたワケ
■樹木希林さんもべた褒め 「倫子のド直球な質問にドキッとする視聴者も多いようです。11月24日放送回で、まひろは源氏物語を脱稿し、ずっと夢だった諸国を巡る旅に出ることを決め、道長に別れを告げます。道長は引き留めますが、まひろの思いは変わらず、大落胆。体調が優れないこともあり、出家を決める道長に思い直すよう倫子は説得するのですが聞き入れてもらえませんでした。その際、『藤式部(まひろ)がいなくなったからですの?』と衝撃的な質問を投げかけたのです。これには『倫子さま切り込んだね…。やっぱ気づいてたんだ』『倫子さまが不憫すぎる!!』と倫子の心情を察し、同情するようなコメントも相次ぎました。そして12月8日放送回では、『私が気づいていないとでも思っていた?』と倫子がまひろに問いただすシーンが流れたのですが、肝を冷やす展開に最高潮の盛り上がりをみせていました」(同) 見事な倫子ワールドを作り上げ、視聴者を引きつける魅力的なキャラクターとなったのは、ひとえに黒木華の演技力に尽きるだろう。 母に連れられ、幼いころから地元の児童劇団で演技をしていたという黒木。褒められたのがうれしくて演技にのめりこみ、その後、演劇の名門として知られる追手門学院高校に進学し、1年生から3年生まで主演を務めた。当時の演劇部の顧問は『目立たない、もの静かな子だな』という第一印象を抱いたそうだが(『女性自身』14年3月11日号)、基礎練習を見て他の部員とは違う演技力や表現力に驚いたと話している。土日も練習漬けで休みがないという厳しさだったが、黒木は一度も休んだことはなかったという。 「高校卒業後は、京都造形芸術大学に進学しました。大学在学中に野田秀樹氏の舞台でデビューし、瞬く間に舞台、映画、ドラマと活躍の場を広げていきました。14年には『小さいおうち』でベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を取り、世間を驚かせました。黒木さんのすごいところは、どんな役を演じてもその物語の世界になじんでしまうこと。そして、見ている人に本当にそこに存在する人物と思わせてしまうことにあるのではないでしょうか。黒木さんには大物俳優たちも一目置いていて、特に樹木希林さんは生前『まだ28歳ですが、しなやかでとても強い。これから日本を背負って立つ役者だと思います』と映画共演時に絶賛していました。まさにその言葉どおり、国民的女優になりつつあります」(映画関係者)