<島津冴子>「らんま1/2」インタビュー(2) “1989年版”アニメ、キャラソン収録秘話 「みんなが楽しみながら頑張っていた」
インタビュー(1)の続き 高橋留美子さんの大ヒットマンガ「らんま1/2」の“完全新作的アニメ”が日本テレビで10月にスタートした。同作は、1989~92年にテレビアニメが放送されており、テレビアニメ化されるのは約32年ぶり。早乙女乱馬やらんま、天道あかねら天道家の面々はもちろん、響良牙、シャンプー、九能帯刀といった個性あふれるキャラクターも、本作の大きな魅力の一つだ。11月9、16日の放送では、そんな中でも“強烈”なキャラクター、九能小太刀が登場。“1989年版”アニメで小太刀を演じた島津冴子さんに当時の収録の様子やキャラクターソングの思い出、“完全新作的アニメ”への思いを聞いた。 【写真特集】島津冴子が小太刀を語る! 独占インタビュー お写真も
◇キャラソン収録は期待を超える戦い 須賀正人さんのすごさ
「らんま1/2」の“1989年版”アニメで忘れてはいけないのが、声優陣によるキャラクターソングの存在だ。数多くの名曲が生まれ、キャラソンを収録したアルバム「らんま1/2 熱闘歌合戦」は、1990年の「第5回日本ゴールドディスク大賞」のアニメ部門を受賞したことも話題になった。島津さんもキャラクターソングのことは強く印象に残っているという。
「全員で歌った『乱馬ダ★RANMA』は、アニメの収録が終わった後に、そのままみんなでタクシーでレコーディングスタジオに移動した記憶があります。小太刀のキャラソンの『森へ行きましょう』の収録の時には、ディレクターの須賀(正人)さんに『ここまでやっちゃっていいんですか?』と心配されましたが、『いいんです』って言いきりました(笑)」
「森へ行きましょう」は、童謡の同楽曲を小太刀がおなじみの高笑いを交えながらハイテンションで歌う楽曲だ。「らんま1/2」のキャラソンは、音楽プロデューサーの須賀正人さんが手掛けており、「あの方はすごい方でした。私は『らんま1/2』以前もいくつかキャラクターソングを歌わせていただいていましたが、ずば抜けて素晴らしいプロデュース力でした」と語る。