女子プロのマネは「スイング」じゃなくて「シャフト」がいいかも!? 岩井千怜やリディア・コの使用シャフトを試打してみた
女子プロをマネるならスイングより中軽量の複合アイアンシャフト!?
ヨネックス「レクシス カイザ アイ(8S)」、エアロテック「スチールファイバーfc70(f4)」の共通点は、クセがない振り心地でした。一方、詳細にしなり剛性(EI)計測したデータには、明確な違いが表れました。
「レクシス カイザ アイ(8S)」は先端から手元にかけてあえて剛性差を少なめにし、滑らかな曲線を描く剛性グラフになっています。この曲線のシャフトはスイングタイプを選ばず、スムーズなしなりを感じやすく、ダウンスイングのタメとインパクトゾーンでの走りでヘッドスピードが得られます。 パワーの有無に関わらず、比較的に浅い入射角でインパクトしてもロフトどおりの打ち出し角度が得られ、グリーンを上から狙える性能が期待できます。 一方、エアロテック「スチールファイバーfc70(f4)」は、先端&手元部に高めの剛性を作ることで、インパクトでしっかり操作できる剛性データになっています。 中間部のしなりでスピン量を確保しながら、ラフや風に負けない力強い球が打てる打感が得られるシャフトになっていました。 現在、一般ゴルファーも使える中軽量アイアンシャフトは、スチールや複合カーボンシャフトなど様々な種類が発売されています。一般アマチュアに近いヘッドスピードながら驚異的なパーオン率を誇る女子プロたちをマネするなら、スイングよりもアイアンと装着シャフトの方が参考になるかもしれません。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール