【密着】スペイン・バルセロナ 亡き母に憧れネイリストとして奮闘する妹に届ける家族の想い
国際大会の優勝を機にモデルからも指名されるようになり、今では広告撮影の仕事もひっきりなしに舞い込むように。ある日も、世界的企業のCM撮影で、20人ものモデルにネイルを施した。仕事が終わったのは翌朝。休む間もなく、家には1週間ぶりに子どもたちが帰ってきた。 沙弥香さんの仕事ぶりを見た父・親知さんと、兄・泰史さん。親知さんは「不思議と人を楽しくさせるものを持っているし、人の気持ちをわかってやっているので、個人のいいところを引き出したネイルができるのかな」と感慨深げ。一方、泰史さんは「実は母は、女性社会ということもあって反対していたようで、『覚悟を持っていきなさいよ』と言っていたと聞いてます」と秘話を明かす。
美の追求に妥協せずがむしゃらに突き進む妹へ、兄と父からの届け物は―
ネイルサロンと並行して撮影の仕事も入れているため、働き通しの日々が続く。だが「お店は毎日アップグレードしているし、だから撮影に呼んでもらえるというのもある。お客さんにも、『この広告の仕事をやった人にやってもらえる』と喜んでもらえることが多いので、結局いろんなところで駆けずり回ってやってます。ありがたいことですね」と弱音を吐くことはない。 キラキラした世界を求めて海を渡り、美の追求に妥協せずがむしゃらに突き進む沙弥香さんへ、家族からの届け物は、18年前、スペインに渡ってから毎年兄に送っていた手紙。当時の想いが詰まった文面を読み返した沙弥香さんは大笑いしながらも、大粒の涙が流れる。 さらに、父から娘へ宛てた手紙も。実は父はある事情から沙弥香さんが15歳のときに家を出て、母が亡くなる前に戻ってきたという過去があった。そのため確執があった反面、沙弥香さんは「父とは似ているところがある」と感じていたという。そんな父からの手紙には「父親として心配しない人はいません。辛かったと思います。出来る事はいつでもします」と綴られていた。涙ながらに読んでいた沙弥香さんだったが、父と兄の想いを受け取ると、「うれしいです。宮坂家の男どもがまだ沙弥香を心配してくれてるんだなって思いました」と喜びいっぱいの笑顔がはじけるのだった。 (読売テレビ「グッと!地球便」2024年12月8日放送)
読売テレビ「グッと!地球便」