福島県会津若松市の鶴ケ城 入場料値上げ検討へ 「末永く保存が市の責務」
福島県会津若松市は2025(令和7)年度、鶴ケ城天守閣の入場料引き上げの検討に着手する。室井照平市長が10日、市議会12月定例会議の一般質問で明らかにした。 市は昨年度に史跡若松城跡内施設長寿命化計画を策定し、天守閣や麟閣など各施設の現状を調べた。劣化や損傷の程度を踏まえて改修費用を概算した結果、2024年度から50年間で約15億円かかると見込んだ。 これまで長寿命化対策には天守閣をはじめとする観光施設の料金収入や若松城整備等基金を充ててきた。最近の資材価格の高騰などを受け、より安定的な財源を確保すべきと判断した。 現在の天守閣の入場料は大人410円、小人150円。2014(平成26)年に行った前回の改定では大人料金を10円引き上げた。今回の引き上げ時期や改定後の料金は今後検討する。 室井市長は「鶴ケ城は市のシンボルとして市民一人一人に愛されている。歴史、文化を物語る場として末永く保存していくのが市の責務だ」と述べた。