守田英正（2024年9月10日撮影・パオロ　ヌッチ）

　日本代表MF守田英正（29＝スポルティング）がチームでの存在感を強めている。黒子のボランチは、目に見える形でチームに貢献している。 　バーレーン戦で2得点、サウジアラビア戦でも先制点をアシスト。自陣ゴール前で相手シュートをブロックしたと思えば、相手ゴール前にまで飛び込んでいくダイナミックな攻守を披露する。 　「今まであんまり数字に貢献できなかったですけど、今はしっかりできていると思える。調子はいいです」 　2月3日のアジアカップ準々決勝でイランに1－2と敗北した後、「もっと外からこうした方がいいとか、チームとしてこういうことを徹底しようとかが欲しい」と発言。スタッフ批判とも受け取られたが、何をどうすれば良かったのか、自分の中で行き詰まりを覚えてのものだった。 　「あれ以降、本当に悩んだし、自分のことを1回見つめ直した中で、自分が表立って話したことだったり、表に出てましたけど、そういうのがあった中で、結局は1対1の個の部分がまだまだ弱いなって感じましたし、それでクラブに帰ってからも、目に見えるデュエルの勝率だったり、数字に少しこだわり始めたので、そこは今ここにきて良くなっている部分かなと思います」 　その言葉通り、その躍動感あふれる攻守は誰の目にも飛び込んでくる。今や日本代表の心臓とも言える存在となっている。宿敵オーストラリアとの一戦は、簡単な試合にはならない。だからこそ頼れる頭脳派・守田が勝敗の鍵を握りそうだ。