気になる電子レンジの加熱ムラ……原因と対処法は? 専門家が教える5つのポイント
日々の食事に便利な電子レンジは、毎日のように使用している人も多いですよね。だからこそ、「加熱ムラ」があったら困ってしまうはず。どのように対処すればよいのでしょうか。 【表】電子レンジは何年?家電の「寿命」一覧 「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。 (今回の質問) 電子レンジの加熱ムラが気になります。原因と対処法を教えてください。 (回答) なるべく食品を庫内中央に置くなど、対策をすることで改善する場合があります。また、ターンテーブルタイプの電子レンジでは、よりムラが生じやすい場合もあるのであまりおすすめしません。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆ターンテーブルタイプは加熱ムラが生じやすいのでおすすめしません
電子レンジはマグネトロンと呼ばれる装置によって発生したマイクロ波が、食品内にある水分子を振動させることで熱を発生させ、食品を温める仕組みの家電。タイプは大きく2種類に分けられ、庫内にある皿が回転するターンテーブルタイプと、庫内の下部がフラットになっているフラットテーブルタイプがあります。 これら2つのタイプには、どちらも加熱ムラをなくすために回転機構が備えられています。ターンテーブルタイプは食品を置くターンテーブルが回転することでムラをなくすのに対し、フラットテーブルタイプはマイクロ波を放出するアンテナが回転するようになっています。 ターンテーブルタイプでは、お皿やお弁当のサイズが大きくてターンテーブルの円内に収まらない場合にターンテーブルが回らなくなってしまいます。ターンテーブルが回転しないとムラが生じてしまうため、円内に収まるお皿に移し替えるなどの対策が必要になります。ターンテーブルタイプは庫内の大きさに対して温められるサイズが小さくなるため、あまりおすすめしません。 フラットテーブルタイプの場合、アンテナの回転が何かによって妨げられることがないため、加熱ムラが生じにくくなっています。もしそれでも加熱ムラが生じている場合、アンテナの回転機構が故障している可能性も考えられますが、ほかに原因があるかもしれません。