西本さん「大役果たせた」 ノルウェーで被爆証言、県庁で知事に報告
今年のノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の構成団体「石川県原爆被災者友の会」元会長の西本多美子さん(84)=金沢市=は26日、県庁に馳浩知事を訪ね、ノルウェー・オスロで10日に行われた授賞式に合わせて現地の国会議員らに被爆体験を語ったことを伝え、「大役を果たすことができた」と振り返った。 4歳の時に広島の自宅で被爆した西本さんは、被爆体験や放射能による影響について訴えたと報告。パブリックビューイングで授賞式の様子を見たことも紹介した。 西本さんは23歳から続けてきた地道な活動が受賞につながったとし、「核兵器を世界からなくす段階に入っている。これからは若者を中心に核兵器廃絶を訴え続けてほしい」と話した。