『少年と犬』斎藤工、伊原六花、伊藤健太郎ら追加キャスト発表 最新予告映像も公開
高橋文哉と西野七瀬のダブル主演で贈る映画『少年と犬』の追加キャストが発表された。 原作は、馳星周が2020年に発表して第163回直木賞を受賞した同名小説。大切な人に会うために岩手県釜石から彷徨ってきた1匹の犬“多聞”が、南の方角を目指して日本を縦断する旅路で出会った、傷つき、悩み、惑う人々との心の交流を描く。本作では、原作の複数のエピソードにオリジナル要素を加えて製作される。 【動画】『少年と犬』予告映像 メガホンを取るのは、『護られなかった者たちへ』『糸』など、骨太な社会派ドラマから恋愛物語まで幅広いジャンルを手掛ける瀬々敬久監督。企画・プロデュースは、『黄泉がえり』や『余命1ヶ月の花嫁』の平野隆。 脚本は、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも出品された『藁の楯』、家族の愛の実話を映画化した『ディア・ファミリー』の林民夫が手掛けた。 発表されたのは、高橋が演じる和正と、西野が演じる美羽と寄り添いながらも、たったひとりの大切な人を目指して何千キロにも及ぶ5年間の旅をする1匹の犬・多聞と道中で出会う5人のキャスト。震災で飼い主を失い、常に「西の方角」を気にしている多聞にとって「たったひとりの大切な人」である光の父親・内村徹役には、俳優業のほか映画監督としても活動する斎藤工、徹の妻で光の母親・内村久子役には宮内ひとみ、山奥に住み、不治の病に侵された猟師・片野弥一役には柄本明、和正の姉で認知症の母を介護しながら働く中垣麻由美役には伊原六花、そして和正に危険な仕事を斡旋する先輩・沼口正役として伊藤健太郎が出演する。 併せて、最新の予告映像も公開。震災から7カ月後、まだ大きな爪痕が残る東北で出会った和正と多聞。震災で職を失い、地元の先輩である沼口から危険な仕事(窃盗団の運転手)を斡旋された和正は、大きな怪我を負いながらも家族のために金銭を得る。しかし犯罪で得た金銭と知り、姉・麻由美は和正に紙幣を投げつけ激高する。 一方、多聞は和正の元を離れ、滋賀県に住む美羽と出会う。多聞を可愛がる美羽だが、彼女もまた、大きな罪を犯していたのだった。多聞を追って滋賀までやってきた和正と出会った美羽。ともに後ろ暗い過去を抱え、人生に希望を失っていたふたりは“大切な何か”を探して西の方角を見つめる多聞を目的地へと連れていくため、共に旅に出る。 襲い掛かる様々な苦難を乗り越えながら、「たったひとりの大切な人」と再び出会うために走り続ける多聞は、猟師の片野との出会いを経て熊本へとたどり着く。そこには求め続けた少年と、その両親の姿があるのだった。 <作品情報> 『少年と犬』 2025年3月20日(木・祝) 公開