インフル過去最多に迫る けさ三重県知事が注意喚起 学校再開で、さらに拡大警戒
インフルエンザの昨年12月23~29日の1週間の県内72定点の1医療機関当たりの患者報告数が61.9人となり、1999(平成11)年の定点調査開始以来、過去最多だった2017(同29)年の62.43人に迫る勢いであるとし、三重県は警戒を呼び掛けている。一見勝之知事は9日午前10時半からの定例記者会見で「過去最多を更新する可能性がある。基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたい」と県民に注意を促した。 県によると、インフルエンザの患者報告数は昨年12月から急激に増え始め、12月16~22日の1週間で、県内の72医療機関から届けられたインフルエンザ患者数は1医療機関当たり44.21人(前週20.51人)となり、例年より1カ月ほど早く、国立感染症研究所が定める「警報」の目安としている30人に達していた。 一見知事は、この日の会見で「医療機関も混雑している状況で、医療関係者の負担も増えている。感染防止に協力してもらいたい」と改めて感染拡大防止を呼び掛けた。 県感染症対策課によると、過去最多を記録した17年度も、前週から40人以上増の患者の報告があったといい、学校が再開した次週以降はさらに患者報告数が増える可能性があるという。 県は手洗いと換気を徹底し、感染防止に努めてほしいとしている。