101歳で逝去の百合子さま「多くの方々が私を支えてくださいました」戦争・困窮・早すぎる3人の息子の死…三笠宮様と歩んだ75年
三笠宮様との別れ
そんな、大切な存在であった、三笠宮さまは2016年10月27日、100歳で最愛の百合子さまに看取られ逝去されました。75回目の結婚記念の日から五日後のことでした。三笠宮さまのご葬儀では車いすから立ち上がられ、最後のお別れをされました。 2023年の新年一般参賀に車椅子で姿を見せ、穏やかな表情で手を振られていた百合子さま。この年の6月4日、百寿100歳の誕生日を迎えられたのです。このときご感想が公表されています。 「18歳で宮家に上がってから既に80年以上という長い歳月が過ぎ、この度100歳の節目を迎えることができました」「結婚後は、私自身の皇族としての公務を果たしながら、宮様をお支え申し上げる日々を送っておりました。こうした中でも家族の思い出となる記録を残したいと思い、家族一人一人の歩みが分かるように写真アルバムを作成したり、5人の子供たちの育児日誌をつけたりと、時間に追われながらも充実した毎日を過ごしておりました。 私が子育てをしておりました時期は、日本社会全体がまだまだ大変な時期でございましたから、いつも宮様お始め多くの方々が私を支えてくださいましたことを、深い感謝の念を抱きつつ思い起こしております」 三笠宮さまを偲びつつ、お子さんやお孫さまに、三笠宮さまのご事績や人柄を伝えていこうとする日々を送れていたということです。亡くなられて7年経っても、三笠宮さまへの思いを強く持ち続けられていたのです。 2024年3月、百合子さまは脳梗塞の症状の疑いや誤嚥性肺炎と診断されご入院。その後も、心不全の症状や新たな脳梗塞の症状も認められていました。 6月4日に101歳の誕生日を迎えられましたが、お祝いを持った孫の彬子さまや高円宮妃久子さまが病院に姿を見せられました。病室でも、百合子さまを囲んでお祝いがされたそうです。 さらに、次男の桂宮さまが亡くなられて10年となる6月8日を無事迎えられていました。 10月には、83回目の結婚記念日、8年目となる三笠宮さまの命日も病院で過ごされました。 そして11月15日午前6時32分、百合子さまは、75年間連れ添った三笠宮さま、そして3人のお子様のもとへと旅立たれました。
橋本寿史