チェルシーで好スタートを切ったトゥヘルが挑む、高難度の「両立」【現地発】
レジェンドの後を継ぐ困難しかも完全な“部外者”が
政権交代後のチェルシーは10勝4分け無敗。好スタートを切ったトゥヘル(右)新監督が次に取り組んでいるのが攻撃陣の改良だ。前任者たちが果たせなかった「結果」と「成長」の両立にも挑む。(C)Getty Images
政権交代に踏み切った新生チェルシーが好調だ。トゥヘル新監督が次に挑むのは、モウリーニョやサッリ、ランパードら前任者たちが成し遂げられなかった「両立」。しっかり結果を残しながら、若手を成長させられるか。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2021年4月1日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 1月26日、フランク・ランパードの後任としてチェルシーの新監督に迎えられたトーマス・トゥヘルは、クラブのレジェンドの後を引き継ぐその難しさを、きちんと理解していた。 ランパードはチェルシーの歴代最多得点者であり、クラブ史上もっとも偉大な選手のひとりだ。ファンの信頼は厚く、事実、ランパードを更迭したクラブの決断を“背信行為”とみなすサポーターは少なくなかった。 新監督にとってはきわめて困難な状況だった。
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