オリックス・宮城は涙止まらず 無念の降雨コールドで防御率のタイトル届かず 40分中断、懸命の整備も再開ならず
「楽天1(降雨コールド)8オリックス」(6日、楽天モバイルパーク) 今季最終戦のオリックス・宮城大弥投手は降雨コールド勝ちで7勝目を飾ったが、規定投球回および最優秀防御率のタイトルには届かなかった。 【写真】涙が止まらない 目を真っ赤にして球場を後にする宮城 今季最終戦で悲劇 雨が降る中での登板で、相手先発の早川はあっさりと崩れたが、宮城は集中力を切らさずに快投。四回に1点を失ったが、五、六回と無失点で抑えた。 七回1死、7点をリードするオリックスの攻撃途中に雨が強くなり中断となった。20時25分から中断となり、一時は再開に向けた整備が始まったが、再び雨が強まり断念となった。中断は40分、懸命の整備も最後は審判団が決断した。 試合前の時点で、防御率トップはソフトバンク・モイネロの1・88。1・92の宮城は7回1/3で規定投球回に達して自責0か、8回1/3を自責1でクリアする必要があった。 6回1失点で球数は79球。あとアウト7つと可能性は残っていたが、雨天コールドにより防御率1・91。中断の間、宮城はベンチでグラウンド状況を見つめていたが、自身初のタイトルにあと一歩届かなかった。コールドゲームとなり、ベンチで悔し涙を拭う様子も。中嶋監督やコーチ、仲間から慰められながらファンに挨拶した。 ベンチ裏では「仕方ないで終わらしたくないって気持ちはありますけど、こればかりはどうしようもできないので。目をつぶるしかないのかなとは思います。本当に今の状態であったら球数的にも余裕がありましたし、絶対いけた自信、本当にそれしかできなかったんですけど」と悔しさを隠せず。中嶋監督とのやり取りについては「こういうことあるんだなって風に声をかけられましたし、まずは体の心配をしてくれて怪我せずに終われたことを良かったというか、来年もしっかりやろうという風には声をかけていただきました」と明かした。