LME銅が一時過去最高値更新、初の1万1000ドル台-供給不足観測で
(ブルームバーグ): 20日のロンドン金属取引所(LME)の銅相場は一時、過去最高値を更新した。供給不足の深刻化を見込んだ金融投資家が市場に殺到していることが影響した。
LMEの銅相場は一時4%余り上昇し、初の1トン=1万1000ドル台を付けた後、午後の取引で幾らか上げ幅を縮小した。
銀行や鉱山会社、投資ファンドは数カ月にわたり銅の明るい長期的見通しを指摘してきた。ここ数週間に投資が市場に殺到していることで、中国などでの弱い現物需要を理由により慎重なスタンスをとっている弱気なトレーダーに圧力がかかっている。
銅相場は4月上旬から上昇し始め、先週には過熱状態になっていた。ニューヨーク銅先物市場のショートスクイーズ(踏み上げ)が引き金となり、世界的に銅を確保するためのラッシュが起きていた。
20日のLMEの銅相場は過去最高値の1万1104.50ドルを記録した後、221ドル高の1万889ドルで取引を終了した。
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原題:Copper Hits Record Above $11,000 on Bets That Shortage Looms、LME 3-Month Copper Closes Higher; Nickel Rises(抜粋)
--取材協力:Liezel Hill、Jason Scott、Guillermo Molero.
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