〈ハイアット リージェンシー 東京〉中国料理 翡翠宮で“淮揚(わいよう)料理”の有名シェフの自慢料理を堪能!
“A5 和牛肉の葱炒め”は食べ応えのあるメインディッシュ。仙台牛が用いられており、ビーフ・マーブリング・スタンダード(脂肪交雑)が12段階中の“9”程度と、しっかりとした脂。力強い味わいだが、葱の香味を携えた蘇州のソースをまとっていて、複雑な味わいが感じられる。上にのせられた唐辛子がよい刺激に。
鮑の佳味をふんだんに堪能できるのが、“活あわびと南瓜 豆腐の煮込み”。鮑を用いたソースは、作られるまでに6時間も煮込まれている。そのソースで鮑を1時間煮込んでおり、とても手間がかけられているのだ。揚げ豆腐と日本の南瓜は、鮑のソースを存分に吸っていて旨い。
“揚州炒飯”は、最後の〆にふさわしいカルビンさん自慢のご飯物。腸詰め、海老、椎茸、黒クワイ、干し貝柱、アサツキ、筍、ナマコ、グリーンピース、揚げた卵と、10種類もの素材で作られている。様々な味わいとテクスチャーが広がり、食欲がかきたてられる。
スイーツのイチオシは“豆乳とマスカルポーネのチーズケーキ”。美しいヴェリーヌ(=グラスに盛られたデザート)で、豆乳のつつましやかな味わいが、マスカルポーネの優しい甘味や酸味とマッチする。 どのコースにも、ホッと一息つける龍井茶がついているのが嬉しい。乾杯にぴったりなフルーティーな“明江四川白酒のソーダ割”は料理にもマッチし、ランチとディナーの共通コースで味わえる。日本でも珍しい中国ワインの“シャトー シャンソン”の4種類がボトル(1万890円~)で飲めるのも嬉しいところだ!
有名シェフの自慢料理が堪能できる貴重なイベントなので、この機会を逃さずに賞味して。
●ランチコース 9680円
・前菜(クラゲの葱油和え 甘酢大根捲き、蘇州式マナガツオの香料煮、活鮑と胡瓜のわさび醤油漬け、豚スペアリブの黒酢煮込み) ・鶏真薯ときぬがさ茸の澄ましスープ ・海老のえびみそ炒め ・鶏腿肉と干しからし菜の煮込み ・白身魚と蟹肉団子の煮込み ・揚州炒飯 ・干しからし菜と豚肉のもち米蒸し団子 ・パパイヤとびわ ゆり根の甘味スープ