【阪神C】ナムラクレア大外一気で重賞5勝目 悲願GⅠVへ弾み C・ルメール騎手「すごくいい瞬発力」
クリストフ・ルメール(45)=栗・フリー=騎乗で1番人気のナムラクレアが、直線で大外から抜群の瞬発力を発揮してマッドクールを半馬身差し切り、JRA重賞5勝目をマーク。管理する長谷川浩大調教師(41)=栗=は、JRA通算100勝となった。今後は高松宮記念(3月30日、中京、GⅠ、芝1200メートル)に直行する予定。 ◇ 悲願のGⅠタイトルを視界にとらえる鮮やかな差し切りだ。GⅠ馬5頭を抑えて1番人気に推されたナムラクレアが、JRA重賞5勝目をマーク。初コンビで見事なエスコートを見せたルメール騎手が胸を張った。 「いつも通り後ろの方からでしたが、すごくいい瞬発力を使ってくれました。いつも重賞レベルでいい結果を出します」 好スタートから道中は後方寄りでリズム重視で運ぶ。直線に向いて馬場の大外に持ち出すと、抜群の加速力でライバルをごぼう抜き。先に抜け出したマッドクールをゴール前で半馬身かわした。 次走は高松宮記念に直行する予定。2年連続2着と涙を飲んでいる春のスプリント王決定戦で、今度こそ頂点に立つ。(斉藤弘樹) ■ナムラクレア 父ミッキーアイル、母サンクイーンⅡ、母の父ストームキャット。青鹿毛の牝5歳。栗東・長谷川浩大厩舎所属。北海道浦河町・谷川牧場の生産馬。馬主は奈村睦弘氏。戦績20戦6勝。獲得賞金5億9290万6000円。重賞は2021年GⅢ小倉2歳S、22年GⅢ函館スプリントS、23年GⅢシルクロードS、23年GⅢキーンランドCに次いで5勝目。阪神Cはクリストフ・ルメール騎手が17年イスラボニータ、19年グランアレグリアに次いで3勝目、長谷川浩大調教師は初勝利。馬名は「冠名+女性名より」。