【身近な食材だけの簡単「薬膳」で不調を改善!①】疲れたときのとっておき「超簡単 参鶏湯(サムゲタン)」
【薬膳ポイント】 ◆なつめ ビタミンやミネラルが豊富で、体を温め、胃腸の調子を整える。血と気を補う効能があり、夏の疲れをはじめ、貧血や精神的な不調、更年期など女性特有の症状にも効果が期待できる。1日3個食べると医者いらずといわれている。ドライフルーツのようにそのままでも食べらるが、皮が硬いものもあるので、鶏肉と煮込んだり、お茶とともに煮だして食べるのがおすすめだ。
◆超簡単 参鶏湯(材料2人分) 干ししいたけ2個を水500mlでもどし、軸を取る。鍋に骨付き鶏手羽元4本、干ししいたけとそのもどし汁、なつめ2個を入れて30分以上弱火で煮込み、鶏肉が柔らかくなったら、塩少々で味を調える。 「胃腸にもよいので一年中おすすめのスープです。なつめはとても栄養価が高い食材なので、この機会にお試しください。もしなつめがない場合は、疲れによい山いもを入れるのもおすすめです。夏はオクラを入れてもよいですよ」
【教えてくれたのは】 谷口ももよさん 薬膳料理研究家。国際中医師、国際薬膳調理師、一般社団法人「東洋美食薬膳協会」代表理事、「世界中医薬学会連合会」理事、一般社団法人「日本豆腐マイスター協会」理事。 「健康は日々の食卓から」と「美食同源」をテーマに、身近な食材で簡単でおいしい薬膳レシピを提案。ヘルシーな豆腐や野菜を中心にしたベジ料理にも精通している。料理本のアカデミー賞といわれるグルマン世界料理本大賞にて、2015年『身近な10の食材で始める薬膳ビューティーレシピ』と2017年『べジ薬膳』で健康料理部門グランプリを受賞。日本における薬膳料理研究家の第一人者として、TVや女性誌などのメディアでも幅広く活動中。 撮影/フルフォード海 取材・原文/山村浩子