東京都知事選の戦略は?──「人が少ない地域から…」川上戦術、過密日程で“金融街ツアー” SNSも舞台【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
初の週末を経た東京都知事選挙。都知事の小池百合子氏、広島・安芸高田市の前市長の石丸伸二氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏、前参議院議員の蓮舫氏の4候補は、どのような戦い方をしているのでしょうか? 演説のスタイルやSNS戦略を比べました。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「都知事選 みえてきた戦略とは?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●どう戦う? 狙うは○○ ●イマドキの選挙 SNS戦略
■告示後初めての週末…4候補の特徴は
山崎誠アナウンサー 「22日と23日は告示後初めての週末となり、各候補者が街頭で熱弁をふるいました。それぞれの候補者がどういった戦略で戦っているのか、まとめました」 「小池百合子氏は川上戦術。石丸伸二氏は、過密スケジュールで多くの場所に。田母神氏は保守層を、蓮舫氏は若い世代をそれぞれ意識しています」
■終盤に都市部へ繰り出す戦術の狙い
「まずは、小池氏の川上戦術から。遊説をする場所を選ぶ際、まずは山間部など人が少ない地域から始め、終盤に都市部に繰り出すということです。『あの人が人口が少ない町にも来てくれた』という評判が徐々に都市部まで広がっていくことが狙いです」 「昔からある戦術で、過去に実行していたのが小沢一郎議員です。小沢議員は田中角栄氏からこの戦術を直接教わったそうです。かつて小沢議員の側近だったことも知られている小池氏は今回、初めての街頭演説の場所として、伊豆諸島の八丈島を選んでいます」 森圭介アナウンサー 「小池氏は八丈島の後、都市部に行かずに奥多摩に行っていますし、これまでの都知事選でも島しょ部から始めていますよね。これが小池氏の戦い方なんだろうなと思います」
■朝8時~夜7時頃、6か所で演説
山崎アナウンサー 「続いて石丸氏です。24日の演説予定は午前8時から午後7時頃まで、計6か所をめぐる日程です」 斎藤佑樹キャスター 「演説ってこんなにするものなんですね」 山崎アナウンサー 「多く見えますよね。国政選挙などではよくありますが、今回の都知事選で他の候補者と比較すると、圧倒的に多い数です。24日は『金融街ツアー』と銘打ち、証券会社や金融機関が多く集まる場所で演説を行っていました」 「自身が勤めていた三菱UFJ銀行の本店前(千代田区)では、『石丸伸二の武器、何よりも経済を知り、そして経済の力が使える。東京都知事を目指すことをここに宣言します。どうぞご期待ください』と声を張り上げました」 河出奈都美アナウンサー 「小池氏と石丸氏だけを見ても、演説する場所も含めて戦い方や戦略が全然違うんだなと感じました」