プロが教える“カーテン”の正しい洗濯方法! カーペット、羽毛布団を自宅で洗うテクも伝授
年末の大掃除では、普段洗わない“大物”を洗濯したいと考える人も多いのではないだろうか。特に今年は猛暑が続いたことにより、例年以上に汚れが気になるところ。そこで今回は、“カーテン”、“羽毛布団”、“カーペット”などの大物アイテムを洗う大洗濯の方法を紹介する。 【写真】実は驚くほど汚れている⁈ カーテンを自宅で洗う方法を解説 ■ホコリで汚れがちなカーテン 今回紹介するのは、ライオンお洗濯マイスターの大貫和泉氏が伝授する大物汚れをスッキリ解消するポイント。 最初に、ライオンのアンケートで“大物の洗濯で最も洗いたい代表的なアイテム”として過半数が選んだ“カーテン”の洗い方を紹介する。カーテンは部屋のホコリなどで驚くほど汚れがちだが、洗濯をしたカーテンには窓からの光が明るく差し込んでさわやかな印象になるのだという。 まずは準備として、洗濯表示を見て家庭で洗えるかどうかを確認したら、布の奥まで洗浄成分がしみ込みやすい液体洗剤や、デリケートな素材用の洗剤を用意しよう。加えて、洗濯機の洗浄コースと、洗濯ネットやキャップが必要かどうかを確認する。 準備ができたらカーテンから金具を外し、ホコリを叩き落としてから、特に汚れが気になる部分に洗剤の原液をつけキャップの底でたたいて染み込ませておくとよいだろう。 続いて、汚れが気になる面を表にし、「ジャバラ状」(屏風だたみ)にたたんでから洗濯機に入れる。縦型洗濯機の場合、汚れている面を洗濯機の底側に向けて洗うと汚れが落ちやすいそうだ。なお、カーテンの汚れがひどい場合は“液体酸素系漂白剤”を適量入れ、洗濯中の洗濯液が真っ黒になるようであれば2度洗いもおすすめする。 そして洗濯が終わったカーテンは、脱水後にすぐ取り出し手で縫い目を伸ばしてから、薄手のカーテンはカーテンレールに、厚手のカーテンは洗濯竿に干してからカーテンレールに戻して完成だ。
■布団類をふんわり洗濯する方法 次に、家庭では洗えないイメージがある“羽毛布団&こたつ布団”の洗い方を解説する。 はじめに、羽毛布団&こたつ布団についている洗濯表示と、洗濯機の取り扱い説明書で家庭での洗濯が可能かどうかを確認しよう。 洗濯前には、布団たたきなどでホコリを落とし、目立つ汚れがある場合にはやわらかいスポンジにおしゃれ着用洗剤を薄めた洗剤液(水4Lに対して10mlが目安)を含ませてなじませておくとよい。 汚れている部分が外側になるようジグザグに3つに折り畳んだら、端からロール状に丸める。洗濯機の取り扱い説明書に従って洗濯キャップや洗濯ネットをセットし、おしゃれ着用洗剤などを使って、“毛布コース”や“大物洗いコース”で洗おう。水に浮いて浸らない場合は洗濯機を一時停止し、両手で5~6回程度しっかり押し沈めてから洗濯を開始する。 脱水後は、速やかに物干し竿2本をまたぐようにし、直接日光の当たらない風通しのいい場所で陰干しするのがポイントだ。このとき、かたよった羽毛を数回両手でほぐしたり、布団の端を持ち振ったりすることでふっくら仕上がるのだという。 なお羽毛布団やこたつ布団は乾きにくいため、湿度の低い晴れた日を狙って洗濯するのも大切だ。 ■カーペットは足踏み洗いが便利 最後に、飲み物や食べ物の食べこぼしの汚れが付きものの“カーペット”は、風呂の浴槽で“足踏み”洗いをする洗濯方法を使う。 まず洗濯表示をチェックし、洗剤の原液を白い布につけてカーペットの目立たない所をたたいて色落ちしないかどうか確認したら、掃除機や粘着ローラーでホコリを取り、シミ汚れの前処理を行おう。 汚れた部分を外側に四つ折り、さらに半分に折りして浴槽に入る大きさにし、カーペットがつかる程度の水とおしゃれ着用洗剤を入れた浴槽にて、足踏みするように洗う。 足踏みが終わったら浴槽の栓を抜き、シャワーの水を上から当てて足踏みしながらカーペットに残っている洗剤液を洗い流す。さらに、カーペットがつかる程度に水をためて足踏みし、水を浴槽から抜いたらもう一度シャワーを当てて洗い流し、ためすすぎを行う手順だ。 足踏み洗いしたカーテンは水をよく切り、30分~1時間、浴槽のフチ(エプロン部)にかけて脱水。その後、2本の物干し竿にかけるようにして、空気を通すように干そう。 年末は、1年分の汚れをスッキリとさせる絶好の機会。今年のうちに大物の洗濯を済まして、新たな1年を迎える準備をしてはいかがだろうか。