「育休のブランクを取り戻さないと」焦る女性社員が見つけた「新しいキャリア」 やる気になった原因は会社のある「態度」だった
▽男性の長時間労働見直しを 働き方とジェンダーの問題を巡り、ジャーナリストの治部れんげ氏に話を聞いた。治部氏が強調したのは、企業側の態度だ。 「企業は女性を雇用することのメリットや『あなたに期待している』ということを表明するべきだ。性別を問わず、能力と成果で処遇することが大事だといえる」 女性のキャリアアップを実現する上では、男性が企業でどのように働いているのかという問題を合わせて考える必要がある、と指摘する。職場で男性ばかりが深夜まで働き、女性は家事・育児のために勤務時間が制限される状態では、抜本的な解決にはつながらないからだ。 「男性の長時間労働に依存した構造を見直す必要がある。男性が家庭に帰れないことの社会的なインパクトは大きい。自社の男性に家庭責任を果たさせることで、回りまわって労働市場全体をよくすることにつながる」