実は売却されていた? 消息不明のメアリー王妃のティアラが約60年ぶりにマレーシアでお目見え
イギリスで1910年代初め、当時のメアリー王妃のために制作された「ダイヤモンド・ロゼンジ・バンドゥ」ティアラが、マレーシア・パハン州の王家が所有するものとなっていたことが明らかになりました。祖母からこのティアラを受け継いだマーガレット王女が、売却していたとみられます。 【写真】キャサリン妃の歴代ティアラを振り返り 1948年に初めて「ダイヤモンド・ロゼンジ・バンドゥ」を使用したマーガレット王女は1960年代まで、何度かこのティアラを身につけ、公の場に登場していました。ですが、1965年以降は一度も、着用した姿が見られていませんでした。 また、このティアラをつけた姿を披露した人はその後、ひとりもいませんでした。
そのティアラが、マレーシアで行われたロイヤル・ウェディングで披露されました。王室関連の情報を伝えるウェブサイト、『ロイヤル・ウォッチャー』を運営するサード・サルマン氏は数週間前、パハン州のスルタン(王)の子息のひとり、ムハンマド王子の結婚式に出席。その式場で、花嫁のナターシャ妃が着けていたのが、行方不明になっていたティアラであることに気付いたといいます。 このときのことについてサルマン氏は、ウェブサイトに次のようにつづっています。 「結婚式でそのことに気付いた私は、メアリー王妃のものではないかと(パハン州の)アジザ王妃に尋ねました。ダイヤモンド・ロゼンジ・バンドゥ・ティアラの写真を何枚か送り、王妃からも(結婚式で使用された)ティアラの写真を複数枚、受け取りました」 そして、サルマン氏は改めて王宮に出向き、アジザ王妃とともにティアラを確認したといいます。その結果、それはメアリー王妃のティアラに違いないとの考えで一致したとのこと。 ただ、このとき興奮気味だったアジザ王妃とサルマン氏は、ティアラを落としてしまったそう。少し傷をつけてしまったといいますが、王妃はすぐに修理を依頼するとのこと。サルマン氏は、「今後も長年にわたって使用されることは、間違いありません」と述べています。 マーガレット王女は1960~70年代のいずれかの時点で、このティアラをひそかに売却していたと考えられます。 『ロイヤル・ウォッチャー』によると、タイのチュラポーン王女が1988年、ニューヨークで売りに出されているところを見つけ、アジザ王妃(当時は王子の妻)に購入をすすめたとのこと。 このティアラはそれ以来、パハン州の王家に受け継がれています。
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