勤労世帯の平均貯蓄と負債はいくら? 年収額も大公開!
年末年始を迎え、新しい1年がスタートしようとしています。2024年、皆さんの年収はどのくらいだったでしょうか。貯蓄やローンの返済は計画どおりにできたでしょうか。今回は、全国の平均年収や、平均貯蓄額・負債額をチェックしていきます。全国平均額を参考に、自分の家計の総点検を行いましょう。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
平均年収・貯蓄額・負債額
国土交通省が公開している「令和5年度 住宅経済関連データ」に掲載の「住宅と家計経済」によると、令和4年の勤労者世帯の平均年収・貯蓄額・負債額は、以下のとおりとなっています。なお、この平均金額は、関東と近畿で傾向に違いが見受けられました。 <全国平均> 平均年収: 768万円 平均貯蓄:1508万円 平均負債: 879万円(うち住宅・土地は813万円) <関東地方平均> 平均年収: 830万円 平均貯蓄:1641万円 平均負債:1014万円(うち住宅・土地は943万円) <近畿地方平均> 平均年収: 765万円 平均貯蓄:1649万円 平均負債: 868万円(うち住宅・土地は797万円) 関東地方は、平均年収が近畿地方や全国平均に比べて高い傾向が見られました。しかし、負債額についても近畿地方や全国平均より高くなっています。 一方、近畿地方は、平均年収は全国平均と大きく変わりませんが、貯蓄額が全国平均より約140万円も多くなっています。また、負債額は全国平均よりも約10万円少ないという結果になりました。
私たちの年収は上がっている?
次に、年収の推移を確認していきます。国土交通省の同調査によると、ここ数年、全国の平均年収は全体的に右肩上がりとなっています。 <平均年収の推移> 平成24年:691万円 平成25年:708万円 平成26年:702万円 平成27年:709万円 平成28年:715万円 平成29年:722万円 平成30年:729万円 令和元年 :736万円 令和2年 :740万円 令和3年 :749万円 令和4年 :768万円 令和4年の平均年収は、10年前の平成24年に比べて約80万円も上がっています。これは、月で平均6~7万円ほど収入が増えたことになります。 ここ最近、大きな物価高で生活が苦しいと感じている方も多いかもしれません。しかし、上記のとおり年収も増加傾向が見られており、一般的には、今後も物価高に追い付くように年収が上がっていくと考えられています。