いろり囲み食や民謡、15日のむぎや祭で特別体験を 富山県南砺市の善徳寺で限定20人
富山県南砺市の城端地域中心部で15日に開かれる城端むぎや祭で、城端地区活性化協議会(山田清志代表)は、城端別院善徳寺の庫裏で、料理を味わいながら唄や踊りを観賞してもらう「お座敷麦屋」を行う。各回10人の少人数に限定した初の試みで、風情ある雰囲気の中、「特別感」を味わってもらう。 城端地区活性化協議会は、善徳寺や同寺内に整備された複合施設「杜人舎(もりとしゃ)」を中心にしたまちづくりを考える団体。いろりを囲みながら、祭りで新たな試みをできないかと企画した。 いろりを囲んで30分ほど食事した後、地元の民謡歌手、林道美有紀さんら有志でつくる「林道美有紀団」による「むぎやライブ」を20分楽しんでもらう。 料理は杜人舎に委託し、漆塗りの朱色の御膳でさばずしや赤カブ漬け、大根ずし、フキを甘く煮た「きゃらぶき」、地ビールなど特産の味を提供する予定。 むぎや祭に合わせ、寺で有料の催しを開くのは初めて。亀渕卓(まさる)輪番は「御膳での食事と伝統芸能の両方を堪能してほしい」と話した。
今回は試行的に行い、利用客の声を踏まえ、しつらえや価格などを来年以降の検討材料にする。山田代表は「座布団に座って少人数で観賞するのはこれまでにない形。反応が良ければ、公民館など他の場所に広げていきたい」と話した。 1人5500円。午後4時と同5時半からの2部構成で、いずれも10人限定(先着順)。申し込み、問い合わせは杜人舎、電話0763(77)3732。城端むぎや祭は北日本新聞社共催。