消費者心理を掴む! インサイトで差をつけたSNSマーケティング事例3選
(3)丸井グループ │ この指とーまれ!:男性社員の育児休暇取得を推進
[参照元] 丸井グループ │ この指とーまれ!|note 丸井グループの公式noteでは、同社での働き方を中心に、人的資本に向けた取り組みや働く社員の姿を紹介しています。「サステナビリティ」や「Well-being」に関する取り組みを、社員のリアルな声で紹介したり、親しみやすいイラストを添えたりすることで、親近感を醸成しています。特に目立つテーマの1つが「男性社員の育児休暇取得」です。 「男性育休取得率4年連続100%」を前面に出し、育休取得を会社として推進する理由や、実際に育休取得した男性社員の実体験をまとめた投稿 半年間育児休暇を取得した男性社員による投稿
この事例は、Z世代を中心とする若年層の「働き方に対する新しい価値観」というインサイトを捉えています。 たとえば厚生労働省の調査によれば、男女とも、若年層の9割近く(88.6%)が配偶者にも育休を取得してほしいと思っており、就職したい気持ちが高まる情報1位は「男性の育休取得率」だそうです。
[出典] 厚生労働省「若年層における育児休業等取得に対する意識調査」(速報値) 男女ともに育児休暇をとりやすい企業への就職を希望する若年層にとって、丸井グループのnoteは有益かつ魅力的な情報として捉えられることでしょう。
まとめ
効果的なSNS活用のためには、「ターゲットユーザーへの深い理解」や、「社会変化を捉えた情報発信」が重要です。 インサイトの理解は容易ではありませんが、上述したような調査結果を参考にする他、アンケート調査、ユーザーインタビュー、ソーシャルリスニングを行うなど多角的なアプローチを組み合わせることで、より深い洞察を得られます。顧客の声に耳を傾け、社会の変化に敏感であり続けることで、より効果的なマーケティング戦略を展開できるでしょう。 もちろんSNS活用においては、単なる情報発信だけでなく、フォロワーとの双方向コミュニケーションを活性化することも重要です。インサイトを理解した上で適切な情報発信とコミュニケーションを継続し、ブランドと顧客との間に深い絆を築いていきましょう。