米中西部のキリスト教系学校で銃撃事件、2人死亡 容疑者は生徒
米中西部ウィスコンシン州の州都マディソンの警察は16日、市内の学校で銃撃事件があり、生徒と教員の計2人が死亡し、他に少なくとも6人が負傷したと発表した。容疑者は同校に通う生徒で、死亡が確認された。警察は動機などを調べている。 【写真】2024年12月16日、米ウィスコンシン州マディソンの学校で起きた銃撃事件で、事件後に生徒と保護者が再会する場所で抱きかかえられる子ども=AP 現場は5~18歳までの児童・生徒が通うキリスト教系の学校。警察によると、現地時間同日午前11時ごろに通報があった。現場では複数の被害者が倒れており、近くの病院に搬送された。亡くなったのは10代の生徒1人と教員1人。負傷者6人のうち、2人は重体だという。警察は凶器を拳銃と発表した。 米紙ニューヨーク・タイムズは同日夜に会見を開いた地元警察の話として、容疑者は15歳の女子生徒だったと報じた。教室内で他の生徒らを撃った後、自殺を図ったとみられるという。 動機や被害者との関係は捜査中で、容疑者の家を捜索し、親からも話を聞いているとした。 マディソンの人口は約28万人。ウィスコンシン州の最大都市ミルウォーキーから西へ車で1時間ほどの距離にある。 事件を受け、バイデン大統領は16日に声明を発表。「銃暴力の惨劇から子どもたちを守ることができないことは許されない。当たり前のこととして、受け入れ続けることはできない」と述べ、議会に直ちに銃規制強化に動くよう訴えた。(ニューヨーク=遠田寛生)
朝日新聞社