【バレー】就実高が最大失点「10」の圧倒で優勝 連覇が懸かる春高へ西畑監督は「自分たちが納得するバレーを」【春高2025岡山県予選(女子)】
ブロックのわずかな乱れもすぐに修正
第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会岡山県代表決定戦兼令和6年度岡山県高等学校男女バレーボール選手権大会の決勝は、11月17日(日)にジップアリーナ岡山で行われた。女子は国スポを制し、年明けの春高で連覇が懸かる就実高が11年連続48回目の本戦出場を決めた 【春高出場校一覧と予選最終日一覧】 優勝を決めた福村心優美キャプテンら選手たちの表情は明るい。最大失点は第3セットのわずか「10」。「ここは通過点なので、まずはほっとしている気持ちがいちばんです。コートの雰囲気がすごくよく、自分たちのリズムでできたので、すごく戦いやすかった」と快勝を振り返った。 1年生セッター加藤由詩がトスを散らし、スパイカー陣が躍動。エース福村キャプテンはもちろん、ミドルブロッカー比留間美晴、オポジット押川優衣らの攻撃が止まらない。第1、第2セットともに7連続得点を奪うなど、25-5、25-7で圧倒した。 第3セットは相手レフトからの攻撃で得点を許し、序盤は4-5とサイドアウトを取り合う展開に。しかし、西畑美希監督が「たぶん一生懸命になっていて気づいていないだけなので」とライト側のブロックの位置取りを指摘すると、すぐに対応した。7-8から福村キャプテンのサーブでブレイク。押川が相手のエースをブロックするなど11連続得点で一気に突き放した。リベロの仙波こころの堅い守りも光り、25-10でストレート勝ちを決めた。 インターハイは決勝で金蘭会高(大阪)にストレート負けを喫し、準優勝。悔しさを胸に、国スポではそのライバルに3-0で勝利した。年明けの春高では常につきまとう「連覇」の二文字。だが、深澤めぐみ(SAGA久光)、つぐみ(東レ滋賀)を擁した2021年度にもその偉業を成し遂げた西畑監督はさらりと言う。 「あのときは選手たちと一緒に私もオドオドしましたが、深澤たちのときに慣れました。経験したことを言えるから、もう大丈夫。私たちは自分たちが納得するバレーができれば1回戦でも2回戦(敗退)でも構いません。納得しない準優勝(今夏のインターハイ)だと全然うれしくなかったので。自分たちが納得するバレー、それの積み重ねです」
今大会で課題として表れたブロックの乱れやサーブ。指揮官が「練習で気になっていることはそのまま試合に出る」というわずかなスキを、本戦までの残り1ヵ月半で突き詰める。福村キャプテンは「みんなから連覇と言われますが、1年生のときは春高に出られなかった(大会規定により欠場)ので、まずは出させてもらえることに感謝したいです。できることを全力でやって、センターコートで笑顔で終わりたいです」と力強い眼差しで語った。 決勝の試合結果 就実高 3(25-5、25-7、25-10)0 玉野光南高 文・写真/田中風太(編集部)
月刊バレーボール