NPB榊原定征コミッショナー、将来の海外試合開催に意欲 CSのあり方については「今すぐどうということはない」
プロ野球の榊原定征コミッショナー(81)が日本野球機構(NPB)の仕事始めとなった6日、報道陣に対応。新年の抱負などを述べた。 就任以来、(1)野球ファンの拡大と魅力向上(2)国際化推進(3)事業拡大を課題として掲げているが、その一環として将来的なプロ野球公式戦の海外開催に意欲を示した。米大リーグは今年、ドジャース―カブスの開幕戦を東京ドームでやるなど、近年は米国以外で試合を開催していることを踏まえて、「まだ構想だけで何もない」と前置きした上で、「巨人―阪神戦をソウルでやるとか、ロンドンでやるとか、そんなことができたらいい」と語った。 一方、魅力向上に向けては「いい試合をするのが一番ですけど、いろんなルール上のことも考えていかないといけない」と語り、タイブレーク制やセ・リーグでのDH制導入などについてもさらに議論していくとした。 報道対応の中では昨年は貯金2でセ・リーグ3位だったDeNAが日本一になったことで、クライマックスシリーズ(CS)のあり方についての質問が出た。「理事会を開いてもそういう意見が出ている」と語った榊原コミッショナーは「かつてあった消化試合みたいなのがなくなる点では、ファンにも球団側にも経営的にも非常にプラス」というCSについての見解を示した一方、「今のままでいいのかどうかというのはこれから議論していかないといかん」とした。「今すぐどうということはないと思うが、日本シリーズで勝ったチームが日本一となっているわけだから、シリーズチャンピオンとか言い方を変えるとか」との私見も述べたが、CSについても今後、議論を深めていく。
中日スポーツ