白内障治療は選び方で医療費が10倍以上ちがう!…たった1歳違うだけでも値段が変わるカラクリ
単焦点と多焦点で金額が10倍以上違うことも
近視、遠視や乱視矯正のために白内障手術を受ける高齢者が増えている。 人生「100年時代」を迎え、生き生きとした健康な日々を送るために、目から得られるさまざまな情報が欠かせないからだ。 【写真】徹底比較…白内障治療の「松・竹・梅」 ただ白内障手術に関して眼科医の質は千差万別である。 悪い医者にあたったら、病状は悪化しお金も搾取される。白内障手術は生命に関わるわけではないから、慌てることはない。焦らず、ちゃんと準備した上で、「良い医者」を探すべきである。 「良い医者」を見つけ、最良の手術を行ってもらうことと同時に、高額な費用が非常に気になる。 1カ所のみにピントが合う「単焦点レンズ」は保険適用で片眼6万円程度、両眼で12万円程度が相場である。 白内障手術によって視力回復が可能とは言え、12万円となれば、財布と相談しなければならない。 一方、手元から遠方まで広範囲にピントが合う「多焦点レンズ」となると全額自費負担でさらに高額となる。 最新の多焦点レンズは片眼50万円~100万円、両眼となれば、100万円~200万円と非常に高額である。 眼科医院によっては、片眼200万円超のところもある。当然、眼科医の腕の違いなどもあり、値段はさまざまである。 多焦点レンズやレーザー手術は保険適用されない「自由診療」であり、それぞれの眼科医が勝手に値段をつけられる。それこそ「良い医者」を選ぶのは非常に難しい。 筆者は両眼とも0・02の強度近視であり、ふだんはパソコンに向かうことが多い。となれば、手元30センチ程度の距離に合わせる単焦点レンズで、十分満足感が得られるはずだ。 何よりも手元がハッキリクッキリの単焦点レンズは、保険適用で多焦点レンズに比べて格安で白内障手術を受けることができるのだ。 ところが、保険適用と言っても、眼科医院によって費用は違っている。 それで、さまざまな白内障関係の書籍を当たり、眼科医院のHPを徹底的に確認した。その結果、ある眼科医院のHPで「70歳以上」と「70歳未満」で費用は違うことがわかった。 69歳と70歳では、白内障手術の費用が全く違っていたのだ。それには本当にびっくりした。 と言うのも、3月の診察時点で、筆者は69歳であり、70歳未満の区分だった。「70歳未満」であれば、一律3割負担で、片眼6万円程度、両眼12万円程度となる。