“新旧スピードスター”ローズとモラントの共通点と相違点は?元ブルズのノアが証言「爆発力に類似点がある」<DUNKSHOOT>
1983年のフレンチ・オープン大会の勝者ヤニック・ノアという元プロテニスプレーヤーを父に持つジョアキム・ノアは、211cm・105kgのセンターとして、NBAで13シーズンをプレーした。 【動画】全盛期ローズの“驚愕”スーパープレー集! フロリダ大学でビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ/現シカゴ・ブルズHC)の下、アル・ホーフォード(現ボストン・セルティックス)、コーリー・ブリュワーらとNCAAトーナメント2連覇を飾ったノアは、2007年のドラフト1巡目9位でブルズから指名されてNBA入り。 ジミー・バトラー(現マイアミ・ヒート)やルオル・デン、カルロス・ブーザーといった選手たちとプレーし、プレーオフ常連チームで主軸を務めてきたサラブレッドは、NBAキャリアを通してオールスターに2度、オールNBAチームに1度、オールディフェンシブチームに3度選出され、2013-14シーズンには最優秀守備選手賞(DPOY)にも選ばれた。 ブルズ、ニューヨーク・ニックス、メンフィス・グリズリーズ、ロサンゼルス・クリッパーズでプレーしたノアは、レギュラーシーズン通算672試合の出場でキャリア平均27.7分、8.8点、9.0リバウンド、2.8アシスト、1.3ブロックをマークしたのち、2021年3月に現役を引退。 そんな彼にとって、NBAで最も長い8シーズンを共闘した最高の相棒がデリック・ローズ。特に相次ぐヒザのケガに見舞われる前、キャリア初期で身体能力が全盛だった頃のローズを良く知る男は、先日『ScoopB.com』に公開されたインタビュー記事で、現役有数の若手ガード、ジャ・モラントを彷彿させると話していた。 「そう思うね。(彼らには)似ている部分が数多くある。あの2人は間違いなくゲットー(スラム街などの貧困地区で暮らす人たち)のお気に入りだ。彼らの持つ爆発力に類似点があると思う。フィジカル面ではD-Rose(ローズ)の方がもう少し爆発的かな。あの2人のゲームには違いがあるのも明らかだけどね」 191cm・91kgのローズと、188cm・79kgのモラントは、現在グリズリーズで共闘している。昨季は出場停止処分やケガによる欠場が多く、揃って出場したのは2試合のみだっただけに、今季は健康体を維持して共演するシーンをもっと見たいところだ。 35歳のローズにブルズ時代初期のプレーを求めるのは酷ながら、25歳のモラントが繰り出すアスレティックなプレーの数々は必見。積極果敢なドライブや驚異的な跳躍力で相手を圧倒して決め切る豪快なフィニッシュは、ノアが指摘したようにローズと類似点があると映るに違いない。 文●秋山裕之(フリーライター)
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