RIZINでパッキャオとメイウェザー共演実現せず?!
パッキャオは来た。しかし、メイウェザーは来ない。 格闘技イベントの「RIZIN.15」(21日・横浜アリーナ)の公開計量が20日、都内のウェスティンホテルで全選手が出席して行われ、RIZINとプロモート協力契約を結んだボクシングの6階級制覇王者で現WBA世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(40、フィリピン)も登場した。那須川天心(20.TARGET/Cygames)とキックルールで対戦する“パッキャオ推薦選手”のフリッツ・ビアグタン(23、フィリピン)は、会ったことも教えられたこともない“秘蔵っ子”でなかったというショッキングな事実が明らかになったが、当日は、リングサイドで応援するという。 またRIZINに“乱入予告”をしていたフロイド・メイウェザー・ジュニア(42、米国)が来場しないことも判明。再戦も噂されるボクシング界のレジェンド2人の共演は幻となった。だが、大晦日に対戦したメイウェザーの来場を嫌がっていた天心にとってみれば、試合に集中できるようになったことは朗報かもしれない。 前日に来日していたパッキャオは、この日、関係者席で公開計量の様子を見守り、最後に檀上に立ってマイクを片手に挨拶をした。 「フリッツ選手の応援ができる機会をいただき感謝している。実はMMA(総合格闘技)の試合を見るのは初めて。ここで見ることができて光栄だ」 公開計量を見にきたファンだけでなく、出場選手と、そのスタッフまでが興奮気味にパシャパシャと写真を撮った。格闘技を志す人間にとって滅多に遭遇することのできないレジェンドなのだ。パッキャオは、試合当日には、セミファイナルの天心vsビアグタンの試合前にリングに上がって挨拶を行い、推薦選手のビアグタンを激励するという。 だが、もう一人のレジェンド、メイウェザーは来なくなった。 榊原信行実行委員長が「ハラハラしていたが、来なくなったと、メイウェザーの関係者から聞いている。彼のことだから、突然、飛んでくるかもしれないが、そうなると大変(笑)。このタイミングでの来場がなくなって、ちょっとホッとしている」と明かしたもの。 大晦日の天心戦の際には、さんざん振り回された経験があるだけに榊原実行委員長の表情にも安堵感が浮かぶ。