【時系列でわかる⑧】“3日間停戦で人質50人解放” カタールの仲介で交渉続く ~ロイター通信(12日~15日まで)
10月7日、中東パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」が、イスラエルに向けてロケット弾などによる激しい攻撃を開始。イスラエル側も反撃し、武力衝突が激化しています。 ロイター通信は15日、関係者の話として、カタールがイスラエルとハマスの仲介を行い、3日間の停戦などと引き換えに、人質およそ50人の解放を含む交渉に臨んでいると伝えました。 ハマス側は大筋で合意している一方、イスラエル側とは引き続き交渉が続いていて、アメリカも交渉に加わっているとしています。 武力衝突をめぐる動きを、時系列でまとめます。 (記事中の日付は原則、現地時間です)
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■11月12日 WHO、ガザ地区最大の医療機関と連絡取れず
WHO(世界保健機関)は12日、パレスチナ自治区ガザ地区で最大の医療機関、シファ病院と連絡が取れなくなったことを明らかにしました。この病院は11日に燃料切れで電源を失い、機能を停止したと、伝えられていました。 WHOは12日、ガザ地区北部にある地区最大の医療機関、シファ病院と連絡が取れなくなったと明らかにしました。イスラエル軍はこの病院にイスラム組織ハマスの司令部があると主張していて、ロイター通信などが11日、病院は燃料切れで電源を失い、機能を停止したと伝えていました。 WHOは「最新の報告によると、病院は戦車に囲まれている」と指摘した上で、「病院から逃げようとした一部の人が銃撃され、負傷したり死亡したりしたとの複数の報告もある」としています。 さらに、「集中治療室が砲撃の被害を受け、避難民がいる病院内のエリアも被害を受けた。電気の喪失によりチューブで気道を確保していた患者が死亡したとの報告があった」とした上で、「医療を求める患者は決して恐怖にさらされるべきではなく、その患者を治療すると誓った医療従事者の命も危険にさらされるべきではない」として、ガザ地区での即時停戦を改めて求めました。 シファ病院は10日に攻撃を受けたと伝えられていますが、イスラエル軍は11日、病院への攻撃も包囲も否定していて、軍の報道官は病院側からの要請を受け、12日に乳児を別の病院へ避難させる支援を行うとしています。