韓国、“雪爆弾”で電車・バス遅延「出勤大乱」2日目…市民は利用に不便(2)
地下鉄駅のようにバス停にも市民が殺到した。ソウル新林(シンリム)駅近くのバス停で立っていたチョン・ソンアさん(32)は、「バスの延着が10分以上もあり、ずっと待っている」とし、「自宅からバス停まで10分ほど歩いてきたが、道路や歩道ともに雪がたくさん積もっていてとても大変だった」と話した。ソ・ジェウォンさん(29)も「汝矣島(ヨイド)に出勤するためにバスを待っている」とし「雪が降れば地下鉄で人が集まるのではないかと心配で、バスに乗ろうと思っている」と話した。 大雪でソウル内の一部の道路交通は統制されている。ソウル市は午前7時基準で臥竜(ワリョン)公園路、北岳山(プガクサン)道、仁王山(インワンサン)道、三清(サムチョン)トンネル、西達(祖ダル)路、黒石(フクソク)路など6カ所の交通が統制中だ。道路沿いに街路樹が倒れ、これを除去する作業などが進められている。 同日、ソウル全域には大雪警報が下されている。前日にも雪がたくさん降ったうえに、この日も午前まで降雪が続き累積実績雪量は最大40センチに達する。気象庁はソウル・京畿南部・江原嶺西(カンウォン・ヨンソ)・忠清(チュンチョン)圏北部・全羅北道(チョルラブクト)内陸に大雪警報を発令し「現在も1時間当たり1~3センチ、首都圏には5センチ内外の重くて強い雪が降る所があり、注意が必要だ」と呼びかけた。 同日午前8時基準のソウル代表測定所の累積積雪は28.6センチを記録した。最も多くの雪が降った首都圏では、40センチを超えたところが続出した。ソウル冠岳(クァナク)41.2センチ、京畿道竜仁(キョンギド・ヨンイン)47.5センチ、水原(スウォン)43センチ、軍浦(クンポ)42.4センチ、安養(アニャン)40.7センチなどだ。そのほか、仁川(インチョン、26センチ)、果川(クァチョン、37.9センチ)、義王(ウィワン、39.3センチ)など首都圏南部を中心に多くの雪が積もった。 ソウル市は1万1106人、装備1936台を動員して除雪剤を散布し、道路に積もった雪を片付けている。通勤時間帯の地下鉄やバスの集中配車時間も延長する計画だ。行政安全部は「交通混雑が予想されるので、出退勤時には公共交通を利用してほしい」と知らせた。