中国粗鋼生産 8月10%減 需要低調、8000万トン下回る
【上海支局】中国の粗鋼生産量が8月に前年同月比10・4%減の7792万トンと2カ月連続減り、8月としては7年ぶりに8000万トンを下回った。1日当たり251万3500トンと年内の最低を更新。猛暑や豪雨など夏場に天候不順が続き、不動産建築、製造業ともに需要が低調な中、鋼材市況が下落し、採算が悪化したメーカーが生産を抑えている。秋の需要期を迎えたが、需要が上向く気配は見られず、需給は緩み、鋼材の市況軟化と高水準の輸出の傾向はしばらく続きそうだ。