「未来の生活を体験できるストア」表参道に期間限定オープン
東京・表参道にオープンしたのは、「未来の生活を体験できる」というコンセプトストア「adpt」。近未来を感じさせるようなデザイン性の高いものやIoTを活用した生活家電など30製品が展示されている。 神奈川県のベンチャー企業が開発したのは、スマホアプリと連動する子ども向けの電動歯ブラシ「BRUSH MONSTER(ブラッシュモンスター)」。AR(拡張現実)機能によって、画面に映る顔の位置に合わせて歯ブラシを表示し、音声で磨き方を説明する。歯磨きでモンスターを退治するというゲーム性も取り入れていて、遊び感覚で正しい歯磨き習慣を身につけられるのがウリだ。 また、デジタル文具「Neo smartpen(ネオスマートペン)」は専用ノートに文字を書くと、アプリをインストールした端末にリアルタイムでデータとして保存。共有や編集も手軽にできるとあって、仕事を効率化したいビジネスパーソンから支持を集めているという。 デジタル製品が進化する一方で、あえてアナログさにこだわった製品もある。コミック全巻を収録した電子書籍端末、その名も「全巻一冊」。本体に埋め込んだ電子ペーパーに内容を表示するのだが、手ざわりや佇まいは単行本そのものだ。数多くのコミックを端末ひとつで楽しめるという電子書籍の良さを残しつつ、「見開きの表現」や「ページをめくる」といった単行本が持つ「読書感」を追求して開発された。 主催者によると、IoT 製品・生活家電などはオンラインでの販売も伸びているものの、実際に体験しないと顧客が製品の価値を実感しづらく、いまだ約7割が実店舗で販売されている状況だという。出展企業は来場者の反応や製品を体験した人の意見を参考に、マーケティングや製品改善に生かしていくという。 コンセプトストア「adpt」は3月11日(月)までの期間限定で、オープン時間は午前11時~午後8時。入場は無料で、一部商品はその場で購入することができる。