世界的なシステム障害を受け『クラウドストライク』CEOがレースから撤退
サイバーセキュリティ企業『クラウドストライク』のコンテンツ更新プログラムに端を発する世界的なシステム障害を受け、今週末、アメリカ・バージニア州のバージニア・インターナショナル・レースウェイで行われているSROアメリカのイベントから、クラウドストライク・バイ・ライリーが撤退することが明らかとなった。 【写真】2024年ル・マン24時間に出場したクラウドストライク・レーシング・バイ・APRのオレカ07・ギブソン ファナテック・GTワールドチャレンジ・アメリカ・パワード・バイ・AWSのプロ/アマクラスでランキング2位につけているジョージ・カーツとチームメイトのコリン・ブラウンは、システム障害発生前の木曜日、バージニアでテストセッションに参加していた。 ファナテックGTアメリカのウェブサイトで公開されたスチュワード・ブルテンにより確認されたこの撤退には、GTアメリカ・パワード・バイ・AWSへの、メルセデスAMG GT3 Evoでのカーツのエントリーも含まれている。 クラウドストライクの共同創設者兼CEOであるカーツは今季、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスへも『クラウドストライク・レーシング・バイ・APR』として参戦しているほか、同体制でアジアン・ル・マン・シリーズやWEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースなどにも出場。アジアン・ル・マンでは、シリーズチャンピオンに輝いている。 カーツは金曜朝のソーシャルメディアにおける声明で、ウインドウズ・ホストのみを対象とした単一のコンテンツ更新で見つかった欠陥の影響を受けた顧客と「積極的に協力」しており、修正はすでに展開されていると述べている。 世界じゅうの多くの企業に影響を与えたこのトラブルは、SROアメリカのバージニアでのイベントには、影響していないと考えられている。 「本日は、セキュリテイの問題や、サイバー攻撃ではなかった」とカーツは投稿で述べている。 「我々の顧客は、完全に保護されている」 「我々は事の重大さを理解しており、不便と迷惑をかけたことを深くお詫び申し上げる」 「我々は影響を受けたすべての顧客と協力し、システムが復旧し、顧客が期待するサービスを提供できるよう、取り組んでいる」 [オートスポーツweb 2024年07月20日]