関東で相次ぐ闇バイト強盗、市川市が「カメラ付き防犯灯」を設置へ…住宅街中心に配置を検討
「闇バイト」が絡む強盗事件などを受け、千葉県市川市は市内にカメラ付き防犯灯を設置する方針を決めた。市民が安心して暮らすための緊急防犯対策で、100台を上限とする。市主体の事業としてカメラ付き防犯灯を設置するのは初めてだという。市議会の12月定例会に、関連費用を盛り込んだ今年度一般会計補正予算案を提出する。
市によると、今年10月に市川市柏井町の民家で住人女性が男3人から暴行を受けて連れ去られた事件などで、地域住民に不安が広がっている。市が自治会で開いたタウンミーティングでも、防犯カメラの設置要望が多数寄せられた。
このため市は、カメラ付き防犯灯を設置することにした。100万画素で画像を出力できる防犯カメラと防犯灯が一体になったもので、早ければ来年3月の設置開始を目指し、補正予算案に約2000万円を盛り込む予定だ。
市は今月6日、田中甲市長と市川署、行徳署の署長による緊急の意見交換会を開催。防犯灯を設置する方針を伝え、連携強化を確認した。市は今月下旬、自治会を通じて啓発チラシ約1万6000枚を配布・回覧する予定だ。
市は2016年から、自治会による街灯防犯カメラやカメラ付き防犯灯の設置に補助金を出すなどしており、すでに商店街を中心に1300台以上の防犯カメラが設置されている。市は今後、住宅街を中心に設置を検討する方向だ。