【リーグワン】サンゴリアスとヴェルブリッツ、今季初勝利を目指した両者の激突はドロー決着。
充実した戦力を有しながら、開幕節から2連敗と思わぬスタートになった東京サントリーサンゴリアスとトヨタヴェルブリッツ。なんとしても勝利がほしい両者が激突した味の素スタジアムでの第3節は、最終盤までもつれる激闘の末に30-30のドローに終わった。 先にスコアを刻んだのはサンゴリアスだった。開始5分、ハーフウェーライン付近でのクイックスローからFB河瀬諒介が大きくゲインして22メートル線内に攻め込むと、テンポよく左オープンに展開。WTB尾崎晟也が中央でラインブレイクし、ポスト下に先制トライを挙げる。 しかし15分にWTBチェスリン・コルビがデリバレート・ノックオンでイエローカードを受けると、流れはヴェルブリッツの側へと傾く。そのペナルティからSO松田力也のPGで3点を返し、23分には連続攻撃からHO彦坂圭克が見事なランニングで左コーナーにフィニッシュ。8-7と逆転した。 サンゴリアスもすぐ反撃に転じ、26分に中盤ラインアウト起点の連続攻撃でたたみかける。最後はSO高本幹也が防御の隙間を縫ってインゴールへ。14-8とサンゴリアスが先行してハーフタイムを迎えた。 後半に入っても一進一退の展開は続き、5分にSHアーロン・スミスのトライでヴェルブリッツが15-14と前に出れば、サンゴリアスも9分にSO高本がPGを決め17-15と逆転。さらに11分にヴェルブリッツのCTBニコラス・マクカラン、12分にはサンゴリアスのWTB尾崎晟がそれぞれゴールラインを越え、24-22とサンゴリアスリードでラスト20分に突入する。 その後、サンゴリアスが21分、25分とPGを加え8点差にスコアを拡大したが、ヴェルブリッツも27分にPGを返し追走。37分には自陣スクラムから流れるようにアタックを継続して途中出場のWTBマット・マッガーンが左中間に飛び込み、ついに30-30の同点に追いつく。しかしSO松田のコンバージョンはわずかに左へ逸れ、逆転はならず。 勝利を目指しお互いが意地をぶつけ合う展開は40分を過ぎても続き、それぞれあと一歩のところまで迫ったが、スコアを取りきるには至らない。最後はサンゴリアスのノックオンでプレーが切れ、フルタイムの笛が鳴らされた。