筆に熱い思い込め 武庫川女子大付属高、芦屋高生が開会式プラカード揮毫 /兵庫
<センバツ2019> 3月23日に開幕する第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の入場行進に使われるプラカードに武庫川女子大付属高(西宮市)と県立芦屋高(芦屋市)の書道部員が校名を3校ずつ揮毫(きごう)した。【生野由佳、石川勝義】 センバツの開会式で使われるプラカードの揮毫は、前年の国際高校生選抜書展(書の甲子園)団体の部で地区優勝した全国11校が担当する。近畿地区で3年ぶり19回目の優勝となった武庫川女子大付属高が履正社(大阪)、智弁和歌山(和歌山)、市和歌山(同)を、初優勝した芦屋高が明石商(兵庫)、星稜(石川)に加え、前年優勝校の大阪桐蔭(大阪)を受け持った。 武庫川女子大付属高では、大阪府に住む2年生、小西優羽奈(ゆうな)部長(17)が地元の履正社を、副部長の田邉晴香さん(17)が智弁和歌山を担当することに。市和歌山は1年生の書道部員9人が2週間取り組んだ作品を投票で選んだ結果、除本(よけもと)真理さん(16)に決まり、除本さんは「『粘り強い野球をしてほしい』という思いを込め、太く力強い字で書きたい」と話した。 2014年に約40年ぶりに書道部が復活した芦屋高では、放課後に練習を重ね、部員全員で出来栄えを競った。明石商は、2年生の大野詩織さん(16)の担当と決まり、大野さんはプラカードでは珍しいという隷書で挑戦。半紙1枚に1文字ずつ丁寧にしたため、「勝ち抜いてほしいという思いを込め、力強い太い線で書き上げました」と笑顔で話した。顧問の狩谷申子講師(46)は「開会式に行き、プラカードを先頭に行進する選手を見たい」と語った。 文字はデジタルデータ化され、プラカードに転写される。 〔阪神版〕